令和3年度以前知事記者会見

2025年3月25日(火)


知事発表項目(日本初開催 パラ水泳ワールドシリーズ富士-静岡2025、2027年国際園芸博覧会への出展、大井川鐵道の復旧)
幹事社質問(令和6年度の振り返りと新年度に向けて、副知事人事について)
一般質問(浜松市交通事故、多文化共生PTに対する所感、教育部長人事異動への所感、国との連携に対する方針、リニア中央新幹線関連、10万円商品券配布に対する所感)

知事発表項目(日本初開催 パラ水泳ワールドシリーズ富士-静岡2025、2027年国際園芸博覧会への出展、大井川鐵道の復旧)

(知事)

はい。それで私から今日は 3 件発表させていただきます。
1 点目は「パラ水泳ワールドシリーズ富士-静岡 2025」の開催についてでござい
ます。
まず初めに大会のPR動画を上映いたしますのでご覧ください。
はい。来月の 4 月 10 日の木曜日から 12 日土曜日の 3 日間、富士市にあります
静岡県富士水泳場を舞台に日本初開催となる「パラ水泳ワールドシリーズ富士静岡 2025」が開催をされます。
パラ水泳ワールドシリーズは世界のパラ水泳連盟が主催する世界大会で、2017
年から始まり、毎年世界各地を転戦する形で開催されております。
昨年は世界 8 カ国で開催され、今年は日本をはじめ、イギリスやフランス、オー
ストラリアなど世界 8 カ国で開催されます。
日本開催ではパリパラリンピックの金メダリストであります浜松市出身の鈴木
孝幸選手をはじめ世界 20 カ国から約 200 人の選手が参加する予定と伺っており
ます世界レベルのパラスイマーのレースを間近で観戦できるまたとない機会と
なりますので、県民の皆様にはぜひ会場にお出掛けをいただきたいと思います
1 点目は以上でございます。

2 点目は 2027 年国際園芸博覧会への出展についてでございます。
2027 年 3 月 19 日から 9 月 26 日まで、横浜市で開催される 2027 年国際園芸博覧
会に本県が出展することが内定をいたしました。
2027 年国際園芸博覧会は、1990 年に大阪で開催された国際花と緑の博覧会、い
わゆる大阪花の万博以来、我が国で 2 回目の開催となる最上位のA1 クラスの国
際園芸博覧会であり、70 の国や国際機関が出展を予定をしております。本県は
会期中に9日間、屋内展示場での出展を行い、多彩で魅力的な本県産花きを紹介
する予定でございます。
今後、公益社団法人 2027 年国際園芸博覧会協会や花き生産団体等と連携し、出
展の準備を進めてまいります。
2 点目は以上でございます。

3 点目は、大井川鐵道の復旧についてでございます。大井川鐵道は令和 4 年 9 月
の台風 15 号により、全線が被災し、現在もなお一部区間が不通となっておりま
す。県は大井川鐵道からの要望を受け、令和 5 年 3 月に大井川鉄道本線沿線に
おける公共交通のあり方検討会を設置をし、沿線の市町などと、などの関係者と
今後のあり方等の検討を開始をいたしました。
昨年 3 月の第 3 回検討会では、早期の運行再開を目指すことで、関係者で合意
をし、そのための支援の枠組みについて調整を進めてまいりました。
このたび支援の枠組みについて、概ね合意の目処が立ったことが、立ったことか
ら、今週の 28 日に第 4 回検討会を開催し、詳細について公表をいたします。
私からは以上でございます。




幹事社質問(令和6年度の振り返りと新年度に向けて、副知事人事について)

(幹事社)
ただいまの知事の発表について質問のある社はお願いします。
それでははい、幹事社質問に移らせていただきます。
幹事社から、令和 6 年度の振り返りと新年度に向けてお伺いします。
昨年 5 月の知事就任以来リニア問題をはじめ様々な課題に取り組まれてきまし
た。令和 6 年度の行政運営を振り返りご自身でどのように評価されますでしょ
うか。
その理由と、また新たに見えてきた静岡県の課題があれば教えてください。また
新年度、失礼しました、所信表明では令和 7 年度チャレンジ元年、財政改革元年
と位置づけると述べられていましたが具体的にどのような主体、どのような年
にしたいとお考えでしょうか。

(知事)
はい就任直後からスピード感を持ってですね、県政運営に当たっていくという
ことで様々な取り組みを自分なりにスピード感を持って進めてきたというふう
に思います。リニアも 28 項目あった課題 8 項目が終了し、今残り 20 項目につ
いて、取り組みを進めているところでございますし、スタートアップであります
とか、あるいは企業誘致でありますとかですね、ライドシェアの普及等の新たな
取り組みも含めまして、様々な取り組み、取り組んでまいりました。また昨年末
にインドのグジャラート州とのですね、友好協定の締結等を行いまして、新たな
インドとの道も拓いたというところでございます。
新たに見えてきた課題といえばですね、やっぱり今の県の財政状況をですね、中
長期的にやっぱり健全化していく必要があるなということで、それは今回の財
政改革元年にもですね、そのことを盛り込んだところでございます。
来年度つきましてですね、いよいよ本格的にですね、令和 7 年度予算も確定を
し、それに基づきまして、県政にですね取り組んでいく年でございますので、も
う一度今、チャレンジ元年、財政改革元年のですね、という位置づけのもとにで
すね、実効性、実効性のあるですね、取り組みをしてですね、成果を上げていき
たいと、そして県民幸福度日本一の静岡県に向けてですね、チャレンジを進めて
いきたいというふうに思っております。

(幹事社)
ありがとうございます。
では 2 点目副知事人事についてお伺いします。
先日 2 月定例会が閉会し副知事人事が正式に承認されました。
改めてお 2 人に期待すること、そしてそれぞれの具体的な担務についてお聞か
せ、決まっていればお聞かせください。

(知事)
はい。
前回もお話申し上げました通り、塚本氏につきましてはですね、県政でのですね
経験が非常に長い上にですね、中部地域局長でありますとか、あるいは沼津の副
市長等も務められているということでございますので、県政の諸課題でありま
すとか、地域性を活かしてですね政策の立案等に活躍していただきたいなと、ま
たあとは市町とのですね、調整等ですね、そうしたことにですね、力を尽くして
いただきたいなというふうに思いますし、平木さんに関しましては、総務省はじ
めですね、県での副知事の経験でありますとか、様々なですね広い行政経験をお
持ちですし、民間でのご経験もあることからですね、経営感覚を持ちながら、政
策の立案でありますとか行財政運営に取り組んでいただきたいというふうに思
います。
具体的な詳細につきましては今、皆様のお手元にですね、メモお渡しをしました
けれども、塚本氏は今言ったような方針のもとにですね、県の組織管理や地域振
興等の分野を担当していただくとともにですね、こども施策であるとか、伊豆半
島をはじめとした防災対策等にですね、取り組んでいただきたいと思います。平
木氏にはですね行財政運営でありますとか、またリニア中央新幹線の対応、ある
いはスタートアップなどの産業施策ですね、こうしたものにですね、力を注いで
いただければというふうに考えております。
以上でございます。

(幹事社)
ありがとうございます。
ただいまの幹事社質問に関する知事の回答について質問のある社はお願いしま
す。



一般質問(浜松市交通事故、多文化共生PTに対する所感、教育部長人事異動への所感、国との連携に対する方針、リニア中央新幹線関連、10万円商品券配布に対する所感)

(記者)
中日新聞です。副知事の担務の確認ですが、平木さんはリニアの本部の本部長と
いうことでよろしいですか。
県のリニア対策本部で。

(知事)
そういう位置づけになるかな。はい。
ちょっと間違ってはいけませんのでちょっと総務部長(正しくはくらし・環境部
理事)からお話します。

(担当)
くらし環境部理事の鈴木でございます。
リニアの本部長につきましては、平木副知事が担うということになっておりま
す。

(記者)
あと野球場の話の協議会のトップは交通基盤部塚本さんということでしょうか。

(知事)
これは、交通基盤部ですから、塚本さんでよろしいですかね。
野球場の担当は塚本さんでよろしいですか、

(公室長)
よろしいかと思います。

(知事)
はい。

(記者)
ありがとうございます。

(幹事社)
その他いらっしゃいますか。
それではその他の質問がある社はお願いします。

(記者)
読売新聞と申します。よろしくお願いします。浜松市で小学生が亡くなった交通
事故について伺います。
昨日浜松市で小学生 4 人が軽トラックにはねられて、小学生が死亡するなどの
事故が発生しました。
これについての知事の受け止めと、あと県として今後の対応等があれば教えて
ください。よろしくお願いします。

(知事)
本当に子供 4 人が巻き込まれると、痛ましい事故であり、死亡者も出る、出たと
いうことですね、心からのお悔やみを申し上げますとともに、怪我をされた方に
対してですねお見舞いを申し上げたいというふうに思っております。
こうした事故を起こさないようにですね、既に教育委員会からもですね、注意喚
起をですね、全県に指示を出しておりますし、やっぱり交通事故をですね、でき
るだけ減らしていくということで、これは県警を中心にですね、県内の市町と連
携をしながらですね、一層の交通事故対策に取り組んでいきたいというふうに
思います。

(幹事社)
その他いらっしゃいますか。
じゃあ中日さん。

(記者)
中日新聞です。今日の午後に予定されている外国人の受け入れの知事会のプロ
ジェクトチームのことですけれども、知事、浜松市長時代から外国人との共生で
あったりとか、そういったことに力を入れてきたんだと思うんですけども、その
県政課題となったときに、外国人の受け入れっていうところに対して、知事の問
題意識はどんなところにあるのかというところと、あとこのプロジェクトチー
ムで何を訴えていきたいのかという、この2点をお伺いしたいんですけどもよ
ろしいでしょうか。

(知事)
基本的にはですね、これまでは特定地域の問題として、特定地域の問題とされて
きたわけですね。これ 1990 年の入管法の改正で、特に日系という資格で無条件
で労働者の方を受け入れてきたということから、浜松もそうですけども、自動車
産業を中心に物作りがさかんな地域に外国人の方がこられて、そういう地域で
はもうずっともう 30 年以上ですね、この問題と向き合ってきたんですけども、
これは御存知のように、2018 年に特定技能という制度ができまして、いよいよ
労働目的の外国人をですね、本格的に受け入れていく、そういう国になってまい
りました。ですから、これから、特定地域だけではなくて、全国にですね、外国
人の皆さんがですね、定住をされる、そういう時代が来たということでございま
すので、一つ県内もですね、まだまだそうした取り組みが進んでいる市町と、そ
うではない、これからやっぱりいろいろやっていかなきゃいけない市町があり
ますので、全県の問題としてですね、これは県がしっかりとリードしながらです
ね、各市町と一緒になって取り組みを進めていくということであります。
それから、知事会のPTにつきましても、これも同様にですね、これからは全国
的な課題となってまいりますので、しっかりとですね、知事会として国に対して
提言をしていく必要があるだろうと。特にこれから、技能実習制度が育成就労へ
というですね、新しい制度に変わっていくということもありますし、まだまだ国
としてやっていただきたいということもたくさんありますので、そうしたこと
を知事会として提言していくということが大事であるというふうに考えており
ます。

(幹事社)
その他の質問、静岡新聞さんお願いします。

(記者)
静岡新聞です。今しがた、人事異動の内示で、教育部長に文科省の方が配置され
るということの発表がありました。
この方に期待されること、並びに役割として、知事ではあって教育長ではないん
ですけれども、教育長ではないので知事ではあるんですけれども期待する部分
について教えてください。

(知事)
教育の部分は非常に重要でございますし、国の方でもですね、こども政策が大き
く変わってきた中でですね、これからそういうこども政策と教育委員会とので
すね、連携係というのも重要でございますし、国とのですね、国の方針のもとに
いろんな政策を進めていくとき、国との連携というものも必要でございます。
また、国で豊富な経験を積んだ方にですね、静岡県の教育行政にですね、新しい
風を吹き込んでいただきたいという思いもありますし、そうしたことでですね、
今回文科省から新しい教育部長を迎えることになったということでございます。

(記者)
関連しましてもう1点、前知事の時代に国等のパイプがやせ細ったっていうよ
うな指摘がこれまでもあって、知事選の中で、知事が、鈴木康友知事が、国との
パイプも元に戻すというようなお話をされたかと思うんですけれども、今後の
方向性として、省庁人事っていうのはどういうふうに取り組んでいかれるって
いうふうに。

(知事)
はい?

(記者)
省庁の人事。人事交流ってどういうふうに。

(知事)
これはもう必要なことであれば、国からも人を受け入れますし、あるいはまた、
国へも送るということもやっていきたいと思いますし、何より私自身が、今まで
培った人脈を生かしてですね、しっかり国とのパイプをですね、作り上げていき
たいというふうに思っております。

(記者)
ありがとうございました。
(幹事社)
他に質問のある社、いらっしゃいますか。

(記者)
SBSテレビです。リニアに関してなんですが、2点ありまして、1 点目が、す
みません、先ほど平木さんが担当されるということになりましたが、リニア関連
については。どういったことを期待されるかだとか、そういったところをまず教
えていただいてもいいでしょうか。

(知事)
はい。平木さん、非常に事務能力もありますし、これまでの行政経験も豊富でご
ざいますので、ぜひリーダーシップを発揮していただいて、残りの 20 のですね、
まずこの対話項目、課題をですね、速やかにを進めていただきたいというふうに
思っております。

(記者)
ありがとうございます。もう一点なんですが、あの県の専門部会の方では水資源
に関する項目については着手がもう進みまして、完了とした項目も出てきてい
ます。こういった中で、来年度に向けて、またこの専門部会どのように進めてい
きたいか教えていただけますか。

(知事)
そうですね、これはやっぱりJR東海さんと連携しながら、スピードを上げてい
かなきゃいけないわけですけれども、特に生物多様性の分野は、調査等も必要に
なってくるということで、そこは県もしっかりやってまいりますし、JR東海さ
んへもですね、速やかに取り組みを進めていただいて、早く専門部会の中で議論
ができるような状況を作っていきたいというふうに思います。

(記者)
ありがとうございます。

(幹事社)
他に質問ある社いらっしゃいますか。
ではちょっと共同通信からもう1点、今のリニアに関連する質問なんですけれ
ども、昨年の3月 29 日に、JR東海がリニアの 27 年開業を断念されました。そ
こから約 1 年、先ほどの専門部会であったりとか住民説明など取り組みが進ん
でいるかと思うんですけれども、これまでの対応の進捗スピードについて改め
てどのように考えられるか。
また、岸田首相が 37 年の全線、全線開通堅持というお話されていたと思うんで
すけれども、今後のスケジュール感について改めてどのように見通されるか教
えてください。

(知事)
これは私なりに、かなりスピードを上げて対話を進めてきたというふうに思い
ます。もちろんリニアは一刻も早くですね、プロジェクトを進めたいと思います
が、静岡県特有の課題をですね、ないがしろにして進めるわけにはいきませんの
で、いつも申し上げておりますけれども、早くこの対話項目を終了させるという
ことに全力を尽くしていきたいというふうに思います。
37 年の開業につきましては、これは国とJRの問題でございますので、37 年開
業ということであれば、やはり名古屋-大阪間もですね、同時にですねプロジェ
クトを進めるとか、いろんなことをやらなければいけないと思いますので、そこ
はしっかり国とJR東海さんの間で、期限も含めて、打ち合わせというかですね、
方針決定してもらえばいいんではないかなというふうに思います。

(幹事社)
ありがとうございます。
この他質問ある社いらっしゃいますか。はい、お願いします。

(記者)
すいません時事通信です。石破首相の、商品券の配布の問題なんですけれども、
報道各社の調査などでも支持率が大幅に下がっていたりですとか、静岡市議選
にも影響が出たっていうような声もあるわけなんですけれども、商品券配布に
ついては、どういうふうに捉えていらっしゃるか、ちょっとお伺いしたいんです
が。

(知事)
これはやっぱり、世間の常識からして、やっぱりありうるべきことではなかった
かなと、やってはいけないことじゃなかったかなというふうに思いますし、石破
さんだけじゃなくて、歴代総理が同様のですね、慣習として、行ってきたという
ような報道もありましたので、もしそうだとするならば、早くこうした悪しき慣
習はですね、やめた方がいいんではないかなというふうに思います。

(幹事社)
そのほか、質問のある社いらっしゃいますか。
では、以上で記者会見を終了します。ありがとうございました。

(知事)
ありがとうございました。